ふう。

 ああ、もういいもういいもういいもういい。
わかった。2日かけて考えつづけて全部わかっちゃった。無理なんだね。今のままじゃあ。無理でしょう。
 先日、先輩方と友人とで飲みをしたんですけど、友人から「君とS君が頭良さそうに話しているのを見ていると、殴り付けたくなる」と、言われ、じゃあ全世界の大学生全員そうだよ!全員殴ってまわれよ!と拗ねたけど、実は全然違う話だと、その後すぐにわかった。わかったような気がした。彼が言ってた苛立ちっていうのは、「頭の良い」っていうオブラートに包まれていただけで、それはオタクに対する言葉じゃなかったんだろうかって思った。もしそうなら、たぶんここを見ているだろう君は健全な一般人だよ。安心してもいい。その嫌悪感は当然だ。その指摘も正しい。あの時はただただ平謝りしただけだったけど、その実そういうことだと思う。僕は君に対して悪意を持ったことは無いけど、あれだけ怒らせてしまったということはやっぱり悪意に見えてしまう部分、一般的に見て気持ち悪い部分があるんだと思う。その点にはとても僕は自覚的だけど、無意識の部分でオタクだからどこに気持ち悪さがあるのかすぐにはよくわからなかった。すぐに謝ったけど、ここでも謝っておくよ。ごめんなさい。
 おそらくあの時、僕が先輩と一緒に作品を10分くらい貶すのを見て「なら、おまえ作れよ」って思ったんだと思う。あの場でなんとなくそういう空気を感じてました。その意見も正しい。その不快感も正しい。隣りに座ってた先輩も同じことを思って黙って座ってたんだと思います。でも、ついつい、久しぶりに会った先輩と話すのがおもしろすぎて盛り上がってしまったんです。というか、会話のテンポが存外に合ってしまう。あの後も、その先輩の家で12時間くらい話し続けちゃったんですけど、本当にごめん。映画ついていけなくて。でも、会話が途切れなかったんだもの。本当に、あれは悪意はないよ。というか、何もかも友人に悪意を持ったことはない。ほとんど。というか、悪意があったら出しちゃう。馬鹿だから。ほら、一緒に映画観に行った時みたいにね。「これ反戦映画として扱われててつまんない」ってボロ出しだったじゃない。随分と単純だから。あれこそ悪意だよ。映画館側への。でも君への悪意でも無かった。そこをわかってほしい。映画館の外に、イラク支援の募金箱がちゃっかり備え付けられてて、一万円冊がわらわら20枚くらい入ってるの見て、気持ち悪くなっちゃっただけ。気味悪くなっちゃっただけ。
 僕の尊敬するお笑いが好きな先輩が、たまに僕を堵殺場に連れて行かれる際の豚を見る蔑みの目で確かに見ていることがあります。それは大抵、僕の卑屈さとかつまらなさに向けられたもので、それが僕のオタク部分の性質っていうのはわかっているんです。先輩はやさしいから、それを言わないけど。
 結局あの場面で切れてしまったのは、僕が昔描いたつまらない漫画のネームの話になったからです。だってあれ本当につまんねぇもん。僕は好きだけど。それを先輩が無理して「おもしろかったよ」って言うの見て、やりきれなかった。
 ごめんなさい。もう卑屈になるのやめます。あれを基準にこの先ずっと僕を見られるのが我慢なんないです。自分に腹立ちます。漫画描きます。次はもっとおもしろいものを。先輩みたいに、胸張って、みんなに見せられるものを。オタクを止めることはできないだろうけど、それの出す臭気は一種の生きにくさだろうからなるべく改善していこうとも思います。頑張ります。ネタをここに書くのも止めます。たぶん、あれって僕の表現欲を確実に削ってるんだろうから。普通に日記書きます。

 それでオタクの持つ気持ち悪さが見えなくなった時、たぶん、女の子もアンテナに追加してくれるんだと思う。でしょ?そうなんでしょ?じゃあ頑張りますよ!僕は!あ〜、なんかすっきりしたな。晴れ晴れとした気分ですよ。2日間悩みに悩んだら変な風に開き直った。よかった。僕、開き直るのだけが取り得なんですよね。

 じゃあ、ちょうどいいからこの段階で禁止ワードを設定しましょうか。ほら、あるじゃないですか、ゆうゆうはくしょとかで、あいうえおが消えていくゲーム。ああいう風にしたら、臭気が消えるというかね。そういうこと。
まずは

とりあえずこんなとこですかね。うん。あと何かを貶すのも止めます。だって僕、今市場に出回っているものよりおもしろいもの作れないし、実は批判のできない完璧な作品なんてどこにも存在しないもん。うん。凄い合理的な考えだな。合理的だと思います。あ、合理的って禁止ワード?